耕 種 田んぼ日誌 記事 |
鉄コーティング直播@2011年より当農場2.1haで鉄コーティング直播に取り組みました。以前ご紹介したカルパー(酸素供給剤)コーティング直播とは異なる方法です。 ![]() まず、コーティングの方法をご紹介します! 浸種(積算温度60℃)して乾かした種籾です。 ![]() 鉄粉とつなぎの役目をする焼石膏を混ぜたもの。 ![]() カルパーコーティングで使用していた攪拌機を流用しました。 ![]() 種籾を投入。ワッサワッサと回転中。 水を噴霧して湿らせます。 ![]() 鉄粉投入! ![]() 外側に固まってつくので手袋をして手で何とかします。豪快です。慣れれば簡単だなと思いました。 ![]() これはざらざらしてて水が足りない状態。 ![]() これはつるつるで良い感じです。 目で見えるので水加減もさほど難しくはありませんでした。 ![]() 続いては空気にさらして酸化させます。手前は育苗箱の中で平らにしている様子です。奥は前回やったもので、交互に積んで空気の通りをよくしています。種籾は薄く広げないと熱を発生させますので要注意です。 水分がなくなると酸化が止まるので、また攪拌して水をかける、という作業を繰り返します。 育苗箱を使用した場合のメリットは省スペースですね。ただ、攪拌、水かけは面倒です。 ![]() いろいろ試行錯誤しましたが、一番楽なのはこの「ござ」じゃないかと思いました。攪拌も楽ですし、水も上から噴霧すればいいだけです。3回ほど攪拌、水かけをすればまんべんなく酸化しました。 ![]() すべて茶色になれば、完了です!! (水分は完全に飛ばします。発熱すると困るので。) ![]() 続いて播種作業です。4月27日です。 鉄コーティング専用の直播機。名づけて鉄まきちゃん。移植用田植え機に付け替えれます。 ![]() 点播することができるので、株化します。風通しがよくなったりと、メリットがあります。 同時に施肥や除草剤を散布することもできます。 ![]() カルパーのときはトラクタでしたが、これは田植え機なので安定してて楽です。 ![]() カルパーの土中播種とは違い、これは表面播種。置くだけです。鉄で覆われているので浮かないし鳥害を軽減できます。この状態だとスズメは食べれません。(芽が出た後、田んぼが乾くとスズメは食べるので注意なのですが・・・。ちょっと芽が出たくらいがおいしいらしい。) ![]() あまり土がやわらかすぎると土に埋まってしまい、まったく呼吸ができなくて発芽率が低下するので注意です。 ![]() 5月20日の写真。 芽が出て少し伸びたところです。無事発芽した時はうれしかったな〜。 ![]() 6月6日の写真。 ここまでくればひとまず安心ですね。 次回、鉄コーティングAでは生長、収穫の様子をお伝えする予定です! 技術職員 佐久間拓也 |